では収録内容の詳細を

THE RIGHT TO REMAIN VIOLENT
(約2時間21分収録)
 本DVDは2005年3月発売の、3PWものとしては通算6作目となるタイ
トル。3PWはフィラデルフィアのエレクトリック・ファクトリーとヴァイキング・
ホール(元ECWアリーナ)を適時使い分けて興行を打ってるようで、今作
には2004年1月24日のヴァイキング・ホールでの新年第一弾興行の模
様が収録されとりますんや。では3PWの2004年を占う初春興行の内容
を、早速皆様に御報告いたしまっさ。

○オープニング・プロモ
  過去の名場面や、本DVDからの試合模様などをランダムに組み込ん
 だプロモ。で、いきなり愚痴をこぼしますが、このDVDは非常にブロック・
 ノイズが目立ちますんや。ちょっとでも画面の中で選手達の動きが早く
 なろうものなら、ザラッとした細かなノイズで選手の輪郭がボヤけてしま
 います。もしや@からの本編では改善されるかと思ったのですが、それ
 も淡い期待で終わってしまい...。本DVD、画像を気にされる方は手
 を出されぬ方がよろしいでっせ!!!。
@C.J. O'Doyle vs. Derek Wylde
  コーク・スクリュー・セントーンを披露したドレイク・ワイルド、コーナー上
 からのレッグ・ドロップで反撃を開始し、同じくコーナー上からの飛龍原爆
 固めで勝利を得たCJ。共にレスリング・スクールでの練習の成果が発揮
 出来て良かったね。けど、大技以外でも客席を沸かせるようになってな。
ARicky Vega vs. Jack Victory
  サブゥのようでもあり、はたまたX−PACのようでもある、ちょっと個性
 に欠ける井出達のヴェガと戦うのは、後期ECWマットの端役ビクトリー
 さん。試合開始前から向う正面最前列に鎮座される『麦わら帽子のオヤ
 ジ』と舌戦を始め、まだまだ皆さんECWって亡霊が忘れられないのやな
 ァ、なんてほのぼのと思ったワシ。しかし『麦わら帽子のオヤジ』、何が
 気に食わないのか、それともビールでもあおり過ぎたか、試合開始早々
 席を立ってしまいますんや...。あ、肝心の試合(?)ですが、ビクトリー
 がロー・ブローからの反則チェーン・パンチでズル勝ちしております。
○場面は変わって...
  2003年12月27日の年末興行に引き続いてCZWマットよりゲスト参
 戦の『妻殴り』ことワイフ・ビーター。セク・ハラ行為スレスレのインタビュ
 ー場面をどうぞ。
CWifebeater vs. "Pitbull" Gary Wolfe
  って事で『妻殴り』ことワイフ・ビーターの試合。相手を務めるのが、中
 期ECWマットで一時代を築いたピット・ブルズの片割れ、ゲイリー・ウル
 フとあって、期待しまくりで画面を注視したワシですが、これが全くの凡
 戦。場外に設営したスチール製の椅子によるトラップを巡っての攻防が
 唯一の山場(←そんなに大した山場やないデ)で、後は淡々とゲイリー
 がデス・バレー・ボムで『妻殴り』を沈め、楽々のホール勝ち。ウーン、先
 の試合中席を立った『麦わら帽子のオヤジ』が、席に戻らずずっと客席
 後方で立ち話をしていたのは、この試合が凡戦になると予め読んでいた
 ためでしょうか?。
○場面は変わって...
  AJ・スタイルスのインタビューです。
DAJ Styles vs. Joey Matthews
  『麦わら帽子のオヤジ』も席に戻り、ここから興行は中盤戦。まずは日
 本でも評価の高いAJ・スタイルズが、最後期ECWマットで活躍していた
 マシューズと戦うってカードや。で、客席からの大きな声援を背に、あくま
 でも地味に渋く攻め込むAJ。対するマシューズもきっちりとこれを受けて
 やり、序盤はさながら神経戦の様相に。そして満を持して放ったAJのサ
 マー・ソルト・プランチャがマシューズが襲い、そろそろ試合も幕かと思っ
 た途端に、スタイルズのフィニッシュ・ムーヴであるスタイルズ・クラッシュ
 が火を噴きました。しかしマシューズ、これを上手く切り返し、絶妙のタイ
 ミングで丸め込んで勝ち星をゲットですワ。ウーン、最初は余りワシとは
 縁のなかったAJを中心に観戦しておりましたが、勝った負けたは別に
 して、どうやらこの20分以上の長丁場の試合、実際に『タクト』を振って
 いたのはマシューズみたい。AJには悪いけど、試合を観終わった時点
 でワシの頭に残っていたのは、マシューズの指揮者っ振りだけでした。
○場面は変わって...
  モンスタ・マックのインタビューです。
EMonsta Mack vs. Roadkill
  これまた後期ECWの脇役陣ロード・キルの試合。格好良く客席に向か
 ってポーズを決めているロード・キルを背後からモンスタ・マックが襲って
 始まったのですが、「まるでクルーザー級の試合のようだ!」と実況者が
 吠えていたのが嘘八百ではない、モンスタ・マックの運動能力の高さが
 披露された内容でしたデ。そう、なんと言っても、あの巨体のモンスタ・マ
 ックがRVD顔負けのコーナー⇒コーナーのヴァン・ダミネーターを披露
 よったんですモン。WWF(当時)マットでシェイン・マクマホンが披露した
 時も驚いたけど、今回はシェインの時以上にビックリさせられましたワ。
 あ、リングの大きさがWWF(当時)と3PWでは云々なんて野暮は言わ
 んといてね。尚、試合は大型のパイロン(?)を活用したロード・キルに
 凱歌が上がっておりました。
○場面は変わって...
  ダミアン・アダムスのインタビューです。
FDamian Adams vs. Ruckus
  CZWマットでそれなり以上のポジションを築いているラッカスが、フィリ
 ー・マットの『横の繋がり』に沿って3PWマットへ登場。終盤の丸め込み
 合戦なんて、おぉやはりキッチリと見せてくれるなァ、って感じでしたデ。
G3PW Heavyweight Championship TLC Match :
 Raven (w/Jack Victory) vs. Sandman
  2003年11月22日の定期興行においてサブゥやサンドマンを相手に
 3WAY式の机&梯子&椅子(TLC)戦を行い、ジャスティン・クレディヴ
 ルの離脱(?)で宙に浮いた3PW王座を見事に射止めたレイヴェン。
 ま、あの時の試合は近年稀に見るダメダメ試合でして、サンドマンを対
 戦相手に指名しての本試合(またもTLC戦)も全く期待しておりません
 でした。で、やっぱりほとんど盛り上がりもないまま、サンドマンによる梯
 子上から机に向けてのセントーン・ダイヴが見事に自爆して、試合は幕
 となりよりました...。ECW時代は良かったなァ、なんて言いたくはな
 いけど、これではちょっと辛過ぎるな。特に痩せて動作が緩慢となったも
 ののサンドマンにはギリギリながら『役者としての色気』が残っているけ
 ど、レイヴェンの現役感覚のなさは救い様がおまへんワ。
 ※著作権の関係で入場テーマが全て差し替えられている本DVD。でも
 何度も聞かされて慣れているはずなんやけど、『エンター・サンドマン』も
 どきのインスト曲だけはホンマに閉口ものですワ。これなら無理して入場
 シーンを入れてくれなくってもエエのに...。
○場面は変わって...
  レイヴェン、試合に勝って控え室で語っております。
○場面は変わって...
  アル・スノーのインタビューです。あ、当然『ヘッド』も忘れてまへんデ。
HAl Snow vs. Sabu
 (10th Anniversary of their first match together)
  サブゥ対アル・スノー。どうも両者が初めて手合わせしてからちょうど十
 年が経過したって事らしく、3PWマットにて記念試合が組まれました。
 さて、Gで記した様に2003年11月22日の定期興行ではダメ試合の
 片棒を担いでしまったサブゥですが、グッド・コンディションのアル・スノー
 を相手にした今夜の試合では、サブゥらしさを随所に披露する事となり、
 ヴァイキンク・ホール(元ECWアリーナ)に詰め掛けたお客達を、暫しの
 夢心地気分へ誘う結果に。アラビア式ウラ・カンにてサブゥからフォール
 されたアル・スノーですが、アンタのお陰でエエ試合になったって感謝の
 意が客席のあちらこちらから聞こえて来ております。でもこの当時、アル
 ・スノーってWWEとはどんな契約状況やったのでしょうか?。
○オマケ
  DECONSTRUCTって名前のバンドの『DEEPER DOWN』って曲のプロモ
 が収録されております。これ、なにかのタイアップ収録なんやろか。

【DVD特典映像】
○Al Snow vs. Sabu (1994-5-28)
  本編で初めて手合わせしてから10年経過と書きましたが、これが10
 年前の試合の映像。小さな体育館でサブゥとアル・スノーが戦っており、
 アラビア式の場外月面水爆によるテーブル・クラッシュにてサブゥがアル
 ・スノーを撃破。これ、ハンディ・カムによる映像で手振れが気になる箇
 所もありますが、ブロック・ノイズの顕著な本編映像と比べて格段に美し
 い画質やし、映像の貴重度からも特典映像の鑑と評したいですな。
 尚、この試合の周辺についてですが、DVDに書かれている94年5月2
 8日が間違いないとしたら、その前日である94年5月27日にアル・スノ
 ーはMTW(Midwest Territorial Wrestling)の初代王者決定トーナメント
 に出場し、準決勝でサブゥを、決勝でブルーザー・ベッドラムを、それぞ
 れ下して王座に就いている事から、その流れを受けたマッチ・メイクなん
 やと想像します。ただしサブゥの経歴にはMTW王座ってのが見当たら
 ないので、この試合はタイトル戦ではなかったようです。あ、それどころ
 か、これが本当にMTWマットでの試合なのかも怪しいところで...。
 どちら様か、ここらの事情に詳しい方は居られないでしょうか。


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