では収録内容の詳細を

このDVDはリージョン『1』なので注意して下さい!

THE GRAETEST WRESTLING STARS
OF THE '80 (Disc-2)
(DVD3枚組:合計約8時間30分収録)
★★DISC−2★★

 DISC−1に引き続きジーン・オカーランドさんをホストに、ここでは合計1
時間9分の時間を割いて下記5名のレスラーの活躍振りを紹介。
冒頭のキングさん以外は、リック・フレアー御大を語る時に欠かせぬ方ば
かりでして、ここらの編集具合もなかなかツボを押さえとるなァ。

@Jerry "The King" Lawler
  現在でも『RAW』の実況席に鎮座され、独特のボケ芸を披露してくれ
 ているキングさん。お笑い専門かと思われているかも知れませんが、そ
 んな底の浅い方ではおまへんのや。キングさん、長きに渡ってロックン・
 ロールの王様エルヴィス・プレスリーでも有名なテネシー州はメンフィスを
 根城に、“南部の帝王”としてブイブイと言わして来ております。
 ここでは1982年4月5日のコメディアンの故アンディ・カフマンとの手に
 汗握る一戦(笑)や、1988年5月9日の故カート・ヘニングを破ってのA
 WA王座奪取の場面などが確認可能。また1988年12月13日に行わ
 れたWCCW王者であり『虎の爪』とも呼ばれた故ケリー・フォン・エリック
 とのダブル・タイトル戦にも注目や。あ、このダブル・タイトル戦は特典映
 像として完全収録されとりまっせ。
AArn Anderson
  常にリック・フレアーの脇を固めて、豪快なスパイン・バスターで並み居
 る強敵を打ち負かして来たアーン・アンダーソン。最近はこの人の様に、
 ウエイト・トレーニングや格闘技の鍛錬なんてしなくっても、生まれつきデ
 カい身体とめっぽう強い腕っ節で荒くれどもを片っ端からなぎ倒す、なん
 て選手が居なくなりましたな。どいつもこいつも小奇麗になってしもて。
 ただし彼がこのDVDに選出されたって事実は、やはり現在のWWEって
 組織の中で盟友フレアー(及びフレアーに師事するHHH)の存在と発言
 力が無視出来ないものであると窺い知れて...。おっと脱線、脱線。
 あ、このコーナーはアーンが生まれ故郷に帰って過去を振り返るって構
 成で作られており、フレアーやタリー・ブランチャードら『4人の騎士達』の
 メンバーのコメントなどもキチンと収録。WCWの定期番組『NITRO』に
 おいてケガにより現役を退く際のスピーチでは、本人以上に感極まって
 いるフレアーの表情にも注目してね。
BDusty Rhodes
  フレアーとはNWA王座を巡って抗争した、“アメリカン・ドリーム”ダス
 ティ・ローデスのコーナー。もしローデスが現在WWEと友好的な関係に
 あったのなら、多分こんな小さなコーナーでお茶を濁される事なんてなく
 って、2〜3枚組の個人ものDVDもとっくに発売されているはずやのに。
 1973年当時の故ディック・マードックとの“テキサス・アウトローズ”
 映像なんて、保存状態も抜群やし是非コンプリートで観てみたいなァ。
 あ、先にも書いたように現在の立ち位置が微妙(本当にWWEと仲が悪
 いのかどうかはワシには分かりまへんが)なので、2005年現在のイン
 タビューなどは全く収録されておらず、代わりに以前のローデスのプロモ
 などを多数収録し、フレアーやハーリー・レイス(!!)がコメントを寄せ
 る構成となっていて、まるでローデスはこの世には居ないような作り
 映像収集家としては、ローデスとWWEとの和解(くどい様やけど、本当
 に仲が悪いのかどうかは知らんよ)を祈っておきますワ。
CRicky "The Dragon" Steamboat
  今やホンマにエエ感じの叔父さんとなられたリッキー・スティムボートの
 出番。母親が日本人であり、カラテ・ギミックを使っていた事もあって、
 日本プロ来日時は“南海の黒豹”のニック・ネームで大人気でしたな。
 故ジェイ・ヤングブラッドと2人でNWAタッグ王座を獲得した事、『Wrest
 lemania V』で“マッチョマン”ランディ・サベージを破ってWWF(当時)の
 IC王座を獲得した事、フレアーとの名勝負などを振り返っておりまっせ。
 あ、フレアーとの一戦は特典映像として収録されており、これが逸品な
 んですワ。詳しくは後で述べるから、もうちょっと待っていてや。
DRic Flair
  先に決定版である3枚組DVD『THE ULTIMATE RIC FLAIR COLLECT
 ION』が発売されているので、これをご覧になられた方には今更、ってと
 ころでしょうが、かと言ってこの方を外す訳には行かないし...。
 ここでは1974年10月4日に発生したセスナ機の事故、“美獣”ハーリー
 ・レイスとのNWA王座を巡る攻防、『4人の騎士達』、ローデスとのNW
 A王座を巡る攻防、2003年5年19日にサウス・キャロライナ州はグリー
 ズビルから生放送された『RAW』終了後の『フレアー感謝祭』などにフレ
 アー自身が簡単に触れております。あ、当然HHHも顔を出しまっせ。
 
【特典映像】
@Dusty Rhodes vs. Ric Flair
 NWA World Heavyweight Championship
 1 Million Dollar Challenge Match
 Starrcade 11/22/84
  フレアーのお膝元グリーンズボロにて開催された1984年の『Starrca
 de』より収録された一戦。フレアーの保持するNWA王座にローデスが挑
 むって構図で、リング上には特別レフリーとしてボクシングの世界王者で
 あったジョー・フレイザーを招き、リング下には日系レスラーの始祖デュー
 ク・ケオムカとNASCARレーサーのカイル・ペティを配するなど、流石は
 年間最大興行である『Starrcade』のメインと、納得の人選ですワ(?)。
 それにしてもムラサキ(決して紫やないデ)を基調としたガウンを羽織るロ
 ーデスと、ピンクを基調としたガウンを羽織るフレアーの立ち姿の、なんと
 も形容し難いマヌケ美(失礼)はどないや!。今でこそキッチュだ、モンド
 だと囃し立てて大喜びするワシが居るけど、血気盛んであった当時のワ
 シが彼等に付いて行けなかったのも仕方おまへんやろ...。
 さて試合なんですが、序盤はローデスのボクシング・パンチの乱打〜足
 四の字固めと、完全にフレアーは防戦一方や。で、試合の流れを強引に
 引き寄せようとしたか、フレアーはローデスを場外戦で鉄柱に打ち付ける
 ラフ・プレイに。当然ローデスの額がバックリと割れて大流血に至り、「よ、
 待ってました名人芸!。ここからそろそろ第二幕やな」なんてモニター画
 面の前のワシも力が入って来ましたデ(何時もながらアホやね)。
 そやのに、あぁそやのに。なんとローデスの流血具合を案じて、特別レフ
 リーのジョー・フレイザーがゴングを要請してしまいますんや。
 おいおい、レスラーを歌舞伎役者に例えるなら、流血って名の隈取を施し
 終わり、これから舞台は高みを目指さんとする一番肝心なところやデ!。
 誰じゃ、あんな芸心の分からんボンクラを特別レフリーとしたのは!!。
 ローデスもフレアーも納得しとらんし、この試合に賞金として懸けられて
 いた1万ドルの小切手(?)をフレアーに手渡すジム・コルネットも憮然と
 しとるやないか...。 
AOle & Arn Anderson
 vs. Wahoo McDaniel & Billy Jack Haynes
 NWA National Tag Team Championship Match
 Starrcade 11/28/85
  1985年の『Starrcade』より収録されたのは、『4人の騎士達』の2/4
 であり、『ミネソタ・レッキング・クルー』としてもコンビを組むアンダーソン
 兄弟(業界兄弟でっせ)と、“狼酋長”ワフー&ヘインズとのNWAタッグ
 王座戦。ややもすれば派手なギミックばかりと思われがちな(当のワシが
 そうやモン)80年代のアメ・プロですが、こうして地力でジャンルを下支え
 していた名脇役も忘れてはアカンのやね。試合はワフーの足をオレイが
 リング下から固定し、そこをアーンがちゃっかりと泥棒フォールや。
 腕っ節自慢の野郎4人が取っ組み合い、その結末が泥棒フォールっての
 も愛し過ぎます(苦笑)が、とりあえずアンダーソン兄弟がタイトルの防衛
 を果たしております。
BJerry "The King" Lawler vs. Kerry Von Erich
 Championship Unification Match
 AWA Superclash III 12/13/88
  本編@でも触れた、『虎の爪』こと故ケリー・フォン・エリックとキングさ
 んのダブル・タイトル戦。ケリーのクローズ・ラインを何発も喰らい、オー
 バー・アクションから繰り出されるディスカス・パンチも喰らい、ケリー必殺
 の『虎の爪』までがジワジワと迫り来るに至っては、遂にキングさんも年
 貢の納め時かと思わせ(思ってないって)ましたが、レフリーの失神スポ
 ットを盛り込んでケリーに『幻の3カウント』を与えてやってからはキングさ
 んの十八番のペースへとシフト・チェンジ。ケリーを場外戦に誘い出して
 ディスカス・パンチを鉄柱に誤爆させ、さっさと自身はリングに上がってパ
 ンツ(トランクスやない、あくまでパンツや)の中から凶器を取り出し、追っ
 てリング上に復帰したケリーの頭部へ卑劣極まりない(苦笑)一撃をお見
 舞ですワ。これでケリーは大流血を強いられ、『虎の爪』をキングさんの
 額に食い込ませる事に成功するも決定打とはならず。それどころか、レフ
 リーのブラインドをついて何度も放たれるキングさんの凶器パンチにより、
 試合続行不可能の裁定までが下って...。そう、キングさんがAWAと
 WCCWの統一王者となった瞬間や。まぁ、それにしてもキングさんの凶
 器の扱い方の巧みな事。レフリーとの息も合っていての賜物なんやけど、
 凶器の使用をレフリーだけには悟らせず(悟っているって)、満場のお客
 さんにはキチンと伝えているんからなァ。レフリーのとぼけっ振りと合わせ
 て、これもまた名人芸なんでしょうな。
CRicky Steamboat vs. Ric Flair
 NWA World Heavyweight Championship Match
 Chi-Town Rumble 2/20/89
  フレアーの強い推薦もあってWWF(当時)からWCWへと移籍して来た
 らしいスティムボート。自ら望んだ手の合う対戦相手の獲得に、序盤はス
 ティムボートのスピーディな攻撃に防戦一方であったフレアーも、乗り乗
 りでダブル・アーム・スープレックスや足四の字固めを繰り出し反撃開始。
 で、フィニッシュに向かう終盤の両者の攻防のなんと素晴らしき事!
 あわやと思わせるニア・フォールをいくつも現出させ、スパイス代わりのレ
 フリー失神スポットも加え、最後はフレアーが狙った足四の字固めをステ
 ィムボートが絶妙のインサイド・クレイドルに切り返し、これまた絶妙のタ
 イミングでリングに上がったサブ・レフリーがカウント3を入れますんや。
 そう、スティムボートがWCW移籍直後にNWA王座奪取の美酒に酔いし
 れる結末なんですが、フレアーの伝記本『トゥ・ビー・ザ・マン』によると、ス
 ティムボートによる王座奪取が両選手や団体内で合意されたのは、試合
 開始の僅か1時間前であったそう。ま、手の合う両選手の表現欲求の前
 では、試合の結末などは二の次三の次だったのでしょうな。
 尚、両者はこの後もNWA王座を巡って抗争を続け、1989年4月2日の
 1時間にも渡る3本勝負(スティムボートの王座防衛)、1989年5月7日
 の再々戦(フレアー、6回目のNWA王座返り咲き)へと発展するんです。
 これらの連戦はフレアーとスティムボートによる『絶品3番戦』と呼ばれて
 いるそうで、フレアーの個人もの3枚組DVD『THE ULTIMATE RIC FLAIR
 COLLECTION』に収められていた第2戦と第3戦、このDVDに収められ
 た第1戦(本試合)を観て、なるほど世間の評価に偽りなしとワシも大い
 に納得させられました。それにしても『絶品3番戦』が全てDVDで入手可
 能とは、ホンマにエエ時代になったものですな。
DRic Flair vs. Jay Youngblood
 Mid Atlantic Championship Wrestling 2/3/82
  上の試合をフレアーとスティムボートによる抗争史の『後期』とするなら、
 1982年頃は『前期』となるんやろか。フレアー、スティムボートの相方で
 あったヤングブラッド相手の試合を行っております。
EDusty Rhodes Promo
 World Wide Wrestling 5/7/85
  ローデスのインタビュー・プロモをどうぞ。
FJerry Lawler after winning AWA World Heavyweight Title
 AWA All Star Wrestling 5/15/88
  キングさん、故カート・ヘニングを破ってAWA王座を奪取した事につい
 て語っております。
GRicky Steamboat Gets His Name
  日本国では“南海の黒豹”が通り名のスティムボートですが、米国、特
 にWWF(当時)移籍後は“ドラゴン”がお馴染み。新日本の辰っつぁんに
 遠慮したって事でもないやろにね。ここでは“ドラゴン”の由来について本
 人が自ら語っております。
HArn Anderson Interview
 NWA World Championship Wrestling 1/21/86
  1986年1月4日、“狼酋長”ワフー・マクダニエルを破ってNWA認定の
 TV王座のベルトを手中に収めたアーン・アンダーソン。オレイとのコンビ
 で既に手中にしたNWA認定のタッグ王座のベルトと合わせて二冠王と
 なり、我が世の春を満喫しながらのインタビュー。
IFour Horseman Interview
 NWA World Championship Wrestling 6/21/86
  フレアー、アーン、オレイ、タリー・ブランチャードからなるユニット『4人の
 騎士達』のインタビュー。マネージャー役のJJ・ディロンも居てまっせ。
JJerry Lawler's Worst Injury In Wrestling
  キングさん、自身の負傷体験を振り返っております。やはり内容が内容
 なので、いつもの軽快でとぼけた口調とは正反対の語り口ですワ。

【やっぱりあった、隠しトラック!】
@パイパー、ローデスを語る
 メニュー画面でローデスを選択し、右矢印を数回押すと再生可能。
Aスティムボートの回顧録
  メニュー画面でスティムボートを選択し、左矢印を数回押すと再生可能。
 スティムボートがWCW時代のタッグ王座戦を振り返っている内容で、雪
 嵐吹きすさぶハイ・スクールの体育館において、たった18人の観客を前
 に、シェイン・ダグラスをパートナーとして、スティーヴ・オースチン&故ブ
 ライアン・ピルマンと戦ったそう。それにしても体育館の内と外、どっちも
 さぞ『寒かった』んやろなァ(苦笑)。

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