では収録内容の詳細を

このDVDはリージョン『1』なので注意して下さい!

THE GRAETEST WRESTLING STARS
OF THE '80 (Disc-3)
(DVD3枚組:合計約8時間30分収録)
★★DISC−3★★

 DISC−1及び2に引き続きジーン・オカーランドさんをホストに、ここでは
合計53分の時間を割いて下記5名のレスラーの活躍振りを紹介。
選出されたメンバーの顔触れを見ると、現在のWWEの繁栄の基礎を築い
た一大興行、第1回『Wrestlemania』に絡んだ人達って感じやろか。

@Jimmy "Superfly" Snuka 
  DISC−3の冒頭を飾るのは、“スーパーフライ”でお馴染みのジミー・
 スヌーカ。どうやら“スーパーフライ”はスヌーカの出身地であるフィジー
 諸島で、度胸試しのために断崖絶壁から海へ飛び込む伝統行事からヒ
 ントを得て生まれたものみたいですな。1983年10月17日のドン・ムラ
 コとのIC王座を賭けた一戦は、スヌーカによる金網頂部からのダイヴに
 よって今や伝説と化しておりまして(完全版はDVD『Bloodbath』にあり)、
 後に続く若手達にも大きな影響を与えたものですワ。ただこの試合を殿
 堂MSGにて生観戦し、以降の人生を決定付けられたはずのミック・フォ
 ーリー氏のコメントがここには収録されておらず、最近のWWEとミック氏
 との『冷えた関係』が窺い知れる思いです。尚、蛇足ながらスヌーカは初
 代ECW認定の世界王者(1992年4月25日戴冠)なんでっせ。
A"Cowboy" Bob Orton
  よく『親の七光り』なんて言葉を耳にしますが、NWA世界王者の一候
 補とまで呼ばれた事もあったものの、こうして80年代のスーパー・スタ
 ー特集にボブ・オートンが選ばれたのは、やっぱり息子であるランディ・
 オートンが現在WWEで大活躍しているからやろなァ。これってやっぱり
 『息子の七光り』って言うんやろか(苦笑)。ここではロディ・パイパーとの
 名コンビでヒール回りの役どころ(第1回『Wrestlemania』ではメイン戦に
 介入して、パイパーの相方であったオンドーフを誤爆する大活躍や!?)
 をこなしていた頃が振り返られておりますが、今回こうしてDVDで当時の
 姿を見て、正直NWA世界王者となるには『芸人としてのサムシング』が
 彼には決定的に欠けていたように思いましたワ。
BIron Shiek
  アマレスで五輪のメルボルン大会とローマ大会に出場した事もあるら
 しいアイアン・シーク。アマチュアの頃の輝かしい実績を引っ下げてプロ
 レス業界へ参入したって点では、現在のカート・アングルの大先輩やね。
 ここでは1983年12月26日に“NYの若き帝王”ホブ・バックランドをキ
 ャメル・クラッチにて破りWWF(当時)王座に就き、一ヵ月後の1984年
 1月23日にはハルク・ホーガンに破れて王座を明け渡した事や、スロー
 ター軍曹との抗争劇、ソ連(当時)からの侵略者ニコライ・ボルコフとの
 『イラン−ソ連同盟』などが振り返られております。尚、バックランドやホ
 ーガンとの世界王座戦は特典映像で完全収録。しかし僅か一ヶ月弱の
 王座って、バックランド⇒ホーガンのベビーからベビーへのベルト引継ぎ
 を会社が良しとせず、仕方なくヒールのシークをワン・ポイント王者とした
 のが丸見えですな。 
CPaul Ordorff
  Aのボブ・オートン以上に、何故この人が80年代のスーパー・スター
 特集に選出されたのか理解出来ません。ワシら世代の人ってオンドーフ
 って言ったら、「あぁ、欧州から凱旋帰国した前田明のスープレックスに
 ビビッた、伝説のヘタレやろ」って口を揃えるんやないやろか。あれから
 時代も変わり、シュートやガチだけがプロレスの面白みではないと理解し
 たワシですが、それでも当時の『ヘタレ』イメージだけは払拭不可能や。 
 ここでは第1回『Wrestlemania』の頃のパイパーとのコンビ⇒パイパーか
 らの三行半⇒ホーガンとの結託⇒ホーガンを裏切って抗争開始、などの
 事象がテンポ良く語られております。あ、ホーガンを相手に1987年1月
 3日に行った金網戦はDVD『Bloodbath』にもここよりもう少し時間だけで
 すが時間を割いて収録されとりまっせ。
DHulk Hogan
  フレアー同様、この方についても既に個人ものの2枚組DVD『HOLLY
 WOOD HULK HOGAN : HULK STILL RULES』って決定版が発売されて
 おり、今更ってところでしょうが、これまたフレアー同様に80年代のアメ・
 プロを語る際に避けては通れない存在やからね。
 ここでは師事したヒロ・マツダへの思い、AWA圏でのニック・ボックウィ
 ンクル戦、アイアン・シークを破ってWWF(当時)王座に就いた事、その
 直後に大爆発する『リアル・アメリカン路線』、初期『Wrestlemania』での
 数々の名場面、WCW転出後のnWoムーヴメント、2002年の『Wrest
 lemania』でのロック戦、2003年の『Wrestlemania』でのヴィンス戦など
 について語られております。

【特典映像】
@Jimmy Snuka vs. Bob Backlund
 WWF Championship Steel Cage Match
 Madison Square Garden 5/19/80
  既に発売済のDVD『Bloodbath』にはエエとこ取りのダイジェストで収録
 されていた、“スーパーフライ”と“NYの若き帝王”による金網戦。バック
 ランドによって金網に叩きつけられたスヌーカが大流血に至り、それでも
 フィニッシュを狙って金網頂部より“スーパーフライ”を見舞うのですが、バ
 ックランドはこれを直前で回避。スヌーカの天晴れなる自爆を尻目に、バ
 ックランドはまんまと金網から脱出し、世界王座のベルトを死守しており
 ますワ。けど苦言を呈するなら、わざわざ完全収録する内容ではなかっ
 たのではと記しておきたいですな。確かにスヌーカの自爆は名場面なん
 やろけど、そこに至るまでの試合の流れ(決してロング・マッチやないの
 に)がギクシャクギクシャクしていたからなァ。スヌーカの自爆シーンだけ
 収録されておれば全く不足無し、ってのがワシの感想です。
AIron Shiek vs. Bob Backlund
 WWF Championship Match
 Madison Square Garden 12/26/83
  “アヤトーラ”・ブラッシーをセコンドに付けたシークと、アーノルド・スコー
 ランをセコンドに付けたバックランドがWWF(当時)王座を巡って激突。
 共にアマレスの下地があるため、グランドの展開(ってほどにバチバチに
 攻防する訳ではないけど)にはなるほどな、なんて感じさせる場面もあっ
 たものの、殿堂MSGの最後部席にまで届かせる必要のあるプロレス・
 ムーヴとなるとこれがさっぱり。フィニッシュについてもシークのキャメル・
 クラッチが決まった途端にセコンドのスコーランがタオルを投げ入れて。
 ウーン、シークのキャメル・クラッチがホンマに強烈なのかどうかなんて
 見当外れを言うつもりはなく、ここから『サムシング』を見せるのがプロレ
 スって芸なんやないやろか。@に同様にワシには凡戦にしか思えなかっ
 た試合や。あ、それと気になったのが@に引き続いて映像が収録された
 バックランド。確かに当時から?マークの付く存在ではありましたが、W
 WF(当時)が大プッシュした時期もあったはずやんか。そやのに何故今
 回のDVDではこの人のコーナーが設けられなかったんやろ?。この人も
 現在のWWEとは没交渉状態にあるのやろかなァ...?。 
BPaul Ordorff vs. Salvatore Bellomo
 Madison Square Garden 1/23/84
  凡戦は続くよ、何処までも。@A以上につまらなかった本試合。一応、
 オンドーフの殿堂MSGデビュー戦らしいのやけど、兵隊さんが戦場で被
 っている鉄兜にしか見えないオンドーフの変な髪形以外、全く記憶に残
 らないホンマにどうでもエエ内容でした。結構短時間でオンドーフがパイ
 ル・ドライバー一発で勝つんやけど、多分今後二度と再生しないやろな。  
CIron Shiek vs. Hulk Hogan
 WWF Championship Match
 Madison Square Garden 1/23/84
  2枚組DVD『HOLLYWOOD HULK HOGAN : HULK STILL RULES』にも
 完全版で収録されていた試合や。詳しくはそちらを参照願いたいのです
 が、ホーガンのある意味バカバカしいまでの魅力爆発の内容でっせ。
DBob Orton vs. Jimmy Snuka
 Madison Square Garden 2/18/85
  スヌーカが電光石火でオートンを丸め込んで幕引きとした試合。これも
 また両者が気持ちの上でも、試合構成の上でも全くスゥイングしている
 ようには見えない一戦でした。どうせお客様の前で芸を披露して銭を取
 るのなら、もっともっと演者側も楽しんでやればエエと思うのですが、当
 時のWWFは演者側の愉悦なんてお構いなしだったのかもね。ただ演
 者側が乗れば、舞台の上の芝居はもっともっと熱を帯びるのになァ。
ERoddy Piper vs. Hulk Hogan
 The War To Settle The Score
 Madison Square Garden 2/18/85
  1985年3月31日の開催であった第1回『Wrestlemania』を見据えて、
 会社の全総力を上げてネタを振った試合。パイパーにオートンとオンドー
 フが加勢し、ホーガンのピンチを見捨てておれないとシンディ・ローパ(当
 時MTVで大ヒットを飛ばしていた女性歌手)がリング・サイドに現れ猛然
 と抗議。当然悪の魔手がローパーへと伸びんとするのですが、ホーガン
 にはローパーを庇う余裕はなく、遂にローパーの命運も尽きたかと会場
 内が悲鳴に包まれた時(大袈裟やな、ワシ)、映画『ロッキー3』にも出演
 していた黒人俳優のミスター・Tが颯爽登場。当然リング上はベビー側、
 ヒール側入り乱れての大混戦となり、ここにホーガン&ミスター・T(with
 ローパー)対パイパー&オンドーフ(withオートン)の図式が出来上がり
 ましたんや。さぁ、後は第1回『Wrestlemania』目指して一直線ってとこで
 すな。
FIron Shiek Swings the Persian Clubs
 All Star Wrestlling 12/7/83
  アイアン・シーク、“アヤトーラ”・ブラッシーをセコンドに付け“パージア
 ン・クラヴ”って鍛錬器具をブンブンと振り回し一大デモンストレーション。
 あ、この聞き慣れない“パージアン・クラヴ”って名の鍛錬器具なんやけ
 ど、これは新日本プロ周辺では“闘魂コシティ”と呼称されているもの。
 この名前なら「あぁ、それなら知っているデ!」って方は多いんやないや
 ろか。尚、蛇足ですが、さっきネットで調べたら、藤波の辰っつぁんが直
 々に3kgのものを1本4,750円也で宣伝しているサイトがおましたワ。
GPoseDown : Paul Orndorff vs. Tony Atlas
 Tuesday Night Titans 11/27/84
  ヴィンスを司会に、ボディ・ビル界ではミスター・USAとして名を馳せて
 いるトニー・アトラスをゲストに呼んで、オンドーフとのポージング合戦を
 華々しく開催。当然無事に終わる訳もなく...(苦笑)。
HCowboy Bob Orton Goes to the Doctor
 Tuesday Night Titans 5/10/85
  左手を負傷して大きなギプスを巻き付けているオートン。パイパーと一
 緒にお医者さんに出向いて...、って小芝居ですワ。
IJimmy Snuka
 Tuesday Night Titans 6/26/84
  ヴィンスが司会を務めるトーク・ショーより。今夜のゲストは“スーパーフ
 ライ”ジミー・スヌーカでして、ヴィンスからロディ・パイパーの『パイパーズ
 ・ピット』において暴行(ココナッツで殴るなど、パイパーのやりたい放題
 でした)を受けた事についてコメントを求められます。最初は大人しくヴィ
 ンスの問いに答えていたスヌーカも、徐々に余りに酷過ぎたパイパーか
 らの仕打ちを思い出して頭に血が上り...。
JHulk Hogan on Hercules
 Saturday Night's Main Event 11/29/86
  お馴染みのジーン・オカーランドさんをコメンテイターに配し、体中にオ
 イルを塗りたくってテカテカ状態のホーガンがマイク・アピール。胸やけ寸
 前の脂っこさでっせ(苦笑)。

【大量発見!、隠しトラック!!】
@スヌーカ、ヴィクトリー・マガジン認定の『本年の顔』に
  メニュー画面でスヌーカを選択し、右矢印を数回押すと再生可能。
Aホーガン、ブリキ人形との世界王座戦に向け大いに語る!
  メニュー画面でホーガンを選択し、左矢印を数回押すと再生可能。
 1990年4月1日、カナダのスカイ・ドームで開催された第6回『Wrestlem
 ania』で、IC王座に就く究極ブリキ戦士のアルティメット・ウォリアーとWW
 F(当時)王座を賭けて戦う直前のホーガンのインタビュー。当然この後の
 ちょっと辛い『試合結果』は会社から通告されていたやろけど、そんな事
 は微塵も感じさせぬホーガン節の炸裂具合でしたデ。
Bスヌーカのマネージャの座を巡り、バディ・ロジャーズとキャプテン・ルー
 ・アルバーノが大モメ?!
  エクストラ画面でスヌーカ対バックランドを選択し、右矢印を数回押すと
 再生可能。
Cアイアン・シークも大いに語る!
  エクストラ画面でシーク対バックランドを選択し、右矢印を数回押すと再
 生可能。  
Dホーガン、シークを下してWWF王者となり大興奮!
  エクストラ画面でホーガン対シークを選択し、左矢印を数回押すと再生
 可能。特典映像Cの試合の直後の様子でして、アンドレ・ザ・ジャイアン
 ト、アイヴァン・パツキ、ロッキー・ジョンソン(ロック様のお父上)がシャン
 ペン片手に手荒い祝福に現れますんや。

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